十四分の一の月

イラストレーターのささめやゆきさんのエッセイ集です。

鎌倉と関わりのある著名な文学作家三島由紀夫や太宰治、映画監督小津安二郎や黒澤明のことや自分が行ったパリやニューヨーク・モスクワのことなどを抒情深く挿絵とともに書いています。

最初のページは突然私の好きな画家の絵の話から始まりました。もしかしてこの絵の事ではないかなと切り抜いて私の部屋に大事に飾ってあったその絵を見ました。とてもうれしくなり興奮しました。そしてその驚きと興味を持ってその後はドップリとこの本にハマっていきました。

映画作品の話や文学作家の本の内容などの話ではこんな素敵な映画なら見てみたいこの作家がこんな本を書いているなら読んでみたいなどという興味が湧き、深く思い描きながら1ページ1ページメモを取りながら読み進めるほどでした。豆知識もいっぱいでした。

文全体にユーモアがあり時々クスッと笑えるところがあります。また詩情豊かでひとつひとつの終りにはいつも映像が浮かんできて私もそこを旅しているようでした。何より驚いたのは私と感性が一緒なのではないかということです。面白いと思うことしみじみとするところが共通のような気がしました。読み終った後ももっともっと続きが読みたいと思いました。そこ描いてある絵も個性的ですが的を得ています。ユーモアも滲み出ていてくせになる絵です。この作家さんの人生を私も一緒に巡って感動を一緒にしてみたい気がします。