ロミオとロミオは永遠に

恩田陸先生の作品です。

かなりの長作ですが、すんなりと読めてとても面白いです。

大東京学園での生活はかなり窮屈で、厳しいものではありますが、その中でも生徒たちはひたむきに生きようとします。

ときには、密かにルールを破って楽しむ姿も垣間見え、読んでいるこちらもドキドキしました。

定期的に開催される、命がけともいえる危険な試験は何度もぞっとしました。

先生のタダノや強敵リュウガサキの存在感が非常に強く、主人公のアキラとシゲルが、どうか無事であるようにと祈りながら読み進めていきました。

ロミオとロミオは永遠にの凄いところは、大東京学園の構想が緻密で具体的なところです。

まるで、実際に存在するひとつの街のようです。

観覧車、アングラ、池の向こうのキョウコの家など、それぞれの距離や位置関係が目に浮かぶように想像できます。

表現がとてもわかりやすいため、小説が苦手な人でも無理なく、楽しみながら読める作品だと思います。

それに加えて、20世紀のサブカルチャー用語を至る所に散りばめてくれています。

懐かしさも感じながら物語に浸ることができます。

上巻下巻とも、本の最後にはサブカルチャー用語大辞典を掲載していますから、今までに流行してきたものや文化についても詳しく学べる、希少な物語です。